鴨川で生まれた幼魚は海に下り、瀬戸内海、はたまた沖縄は宮古島辺りまで移動する。大変頭の良い魚で海で成長したあと、はるばる故郷の川に戻る。しかし、何故か鴨川ではなく桂川へと遡上するものもいる。この頃になると若魚の頃とは全く違い、一日の殆どを岩かげで過ごす様になるが、一旦動き始めると俊敏な動きをみせる。非常に丈夫な魚で、水から揚げても五~六日も生き、28日も生きたという記録も残る。背びれのトゲに猛毒を持つが、その液体は鮮やかな青色で日本画の材料として使われることもある。主にナマコを食べる事が分かっているが、遡上したのち川で食べる物等、その生態は謎に包まれ解明されていない事が多い。
肉は良質でプリプリと食感が良い。「蒸しあんかけ」にすると美味。京都四条大橋たもとにある、中華料理店で食べる事が出来るが高価である。また、この料理店正面玄関上部のレリーフの魚は禹魚がモチーフと言われている。